救急搬送の1割はトイレから

「便秘でいきんだり、がんばりすぎると血圧が急激にup、心臓発作も起きます」
とがん専門医の押川勝太郎先生

今回はご参加者27名と共に、大問題につながりかねない「便秘」を学びました


ゲストは、がん薬物療法のプロ松原 重征先生(がん薬物療法認定薬剤師)の『便秘のおくすり』

慢性便秘症の薬とそのガイドラインの位置付けについて、わかりやすく説明して下さいました


押川先生のレクチャーテーマは、

『隠れた大問題「便秘」をコントロールなしで快適ながん治療人生は送れない』

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・がん治療を受けている人の便秘は不当に軽視されている

・効果的な対策無しでは楽しい人生は送れず、がん治療が失敗する一因となる

・抗がん剤副作用緩和薬で便秘になるという落し穴

・医療用麻薬を使うときは便秘対策を最初からやるのが当たり前と知ってますか

・便秘薬の使い分け方、便通コントロールのキモとは

・便秘の対処方法と関連する主治医交渉術を伝授

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ポイントピックアップ

・抗がん剤の吐き気止めや医療用麻薬で便秘になるという間逆の落とし穴がある

・時にがんの疼痛よりも苦しく、時にせん妄を悪化させる

・便秘から食欲が低下して栄養状態が悪化すると、抗がん剤の副作用が強まる

・行き当たりばったりはだめ。薬を飲んだら便がどうなったかを時系列で書いて主治医に伝えること

・自分で便が出ていると思っても、服用薬によってはおなかにどんどん蓄積していることも多いので勝手に中止してはいけない

・便秘治療の最後の仕上げは排便の姿勢。これで快便になる患者もいる


「便秘を軽く見てはいけません。がん治療の失敗につながることがあります」

「患者さんが情報を提供してくれないと医者は助けられません」

と押川先生


『がんここ』は、「がん」に「被災」した場合、被害の拡大を防ぎ、心身を復興させるための「正しい知識」と「コツ」を医療者とともに学ぶ場です。

仲間と楽しく交流できる場でもあります

次回のテーマは「副作用編・しびれ」です

『医師に分かってもらえないつらい「しびれ」に患者側は何ができるか?』

次回3/23(木)のお申し込みはこちらからどうぞ