「痛みは耐えるもの」そう思っている日本人のどれほど多いことか。
「そんな教育をどこで受けたんですか?」とがん専門医(腫瘍内科医)の押川 勝太郎先生。
今回は、
『緩和可能なのについがまんしてしまうもったいないがん症状』をテーマに、
専門書に載っていないどころか、病院でも教えてくれないとっておきの緩和方法をレクチャーして下さいました。
ご参加者21名。
・がん治療医は緩和ケア医より症状緩和がヘタである理由。
・患者から訴えないと気付かれない様々ながん症状とは?
・がん症状は仕方ないという思い込み
・誤解の多い言葉「痛み止め」で損をする患者さん達
・薬に依存するのではなく活用する視点が欠けているのが残念
・たくさんの問題を解決可能な患者提案型交渉術とは?
ポイントピックアップ
・不快感や痛みの症状を測定してみよう
・それは、どの程度あなたの生活に影響を与えていますか?
・それを悪化させたり、改善させたりするのは何ですか?
・主治医が患者のすべてを背負ってしまって、苦痛緩和されないケースは多い
・患者のケアにおいて、すべての領域をカバーする専門家はいない
・患者側から提案して、他科にコンサルをお願いする(例えば泌尿器科医や婦人科医からの助言が改善につながる可能性もある)
・イギリスでは日本の10倍、医療用麻薬を使っている
・日本では使い始める時期が遅すぎて、少なすぎる
・痛みをがまんすることで、がんと戦っている気になるのはまったくの間違い
・痛みを取りながら治療するのが現代の常識
「がんの痛みを放っておくと、地獄への門が開きます!」
「症状緩和は完全でなくてもいい。人生の楽しみに意識が向くように、適切に薬を使い、リラクゼーションも取り入れて緩和ケアをしましょう」
と押川先生
『がんここ』は、「がん」に「被災」した場合、被害の拡大を防ぎ、心身を復興させるための「正しい知識」と「コツ」を医療者とともに学ぶ場です。
仲間と楽しく交流できる場でもあります。
次回のテーマは「便秘」です。
『隠れた大問題「便秘」をコントロールなしで快適ながん治療人生は送れない』
ゲストは松原 重征さん(がん薬物療法認定薬剤師)による「便秘のおくすり」
主に慢性便秘症の薬とそのガイドラインの位置付けをお話しいただきます。
次回3/9(木)単発のお申し込みはこちらからどうぞ→3/9(木)単発『がんここ副作用編・便秘?』