専門書が教えないがんをここで学ぼう
『がんここ』シーズン4-③を、医療者&患者23名で開催しました。
今回のテーマは
『メディカルスタッフしかできないがん治療の調整技とは❓』
押川 勝太郎先生は日頃から、
「医者と患者さんはお互いに誤解しているのが当たり前。そこには大きなギャップがある」
「薬剤師さんは両者のずれに気づこう。そしてその仲介役、通訳になって欲しい」
とおっしゃいます。
薬剤師さんが「仲介役」「通訳」になるとは❓
・医者に本当のことを言わない患者の相談にのるには、薬剤師なら、たとえば、
「お薬が多くて大変ですね」
「飲みづらくないですか」
など、ちょっと水を向ける質問をして、患者の薬剤に対する感触を探ってみる。
・患者が「面倒だから薬は飲んでない」など、本当のことを話すようになれば、その薬を飲まないことでどんな未来が待っているか、そのリスクと飲むことによるリターンを示す。
そうすれば、患者はびっくりしてちゃんと薬を飲むようになる。
・薬剤師は、医者と患者の間でよくある誤解やトラブルについて具体例を話してみる。
・患者の反応で、誤解している方面や理解度がわかることがある。
・その上で例えば、
「いっぺんに説明を受けるのは大変だから受診ごとにひとつだけ質問する習慣をつけたらどうですか❓」
「お薬手帳に、副作用のことや、主治医に伝えたいことのメモを書いておけば言い忘れを防げるかもしれませんよ」
など、患者が気付いてないアイデアや選択肢を披露してみる。
・これがNudge(ナッジ)そっと後押しをすること、ムリ押しはしないということ。
患者の私たちは、将来にわたり薬剤師さんとのお付き合いが続きます。
人生のQOLをみずからアップするためには、薬剤師さんにチカラになってもらえるよう、良好な関係を築いていきたい、と心から思います。
次回は6/23(木)20:00〜
テーマは『がん患者支援の秘策で薬剤師はもっと楽になれる❓』
です。
メディカルの方も、患者さん&ご家族もぜひお気軽にいらして下さい。
毎月参加は https://community.camp-fire.jp/projects/view/460455
・単発6/23(木)参加は https://peatix.com/event/3231054/