リサーチャーのハルマキが担当します。
「逆境グラフ」とは、自分がこれまでどんな人生を歩んできたか、人生の浮き沈みをグラフ化したもののことです。
ヨコ軸に年齢、タテ軸に人生の浮き沈みをとって、いつどんな出来事があったかを記入していきます。
これは、その井さんに書いてもらった「50代になってからの逆境グラフ」です。
タテ軸の人生の浮き沈みについては、「幸せ・不幸」「良いこと・悪いこと」と表現すると分かりやすいと思います。
このように顔マークにすると一目瞭然ですね!
良い出来事だけではなく悪い出来事も、これまでの人生で何度もあったと思います。
悪い出来事が良い方向に変わっていったきっかけや、
自分や周りの人に起きたことなどを振り返ることで、
「自分の持つ力」や「周りの人が支えてくれた力」に気づくことができます。
この振り返りが自分の強さ・周りのありがたみに気づかせてくれる大切なものです。
昔の自分と今の自分ではできることが違います。
また、周りで支えてくれる人も違います。
過去の逆境に対して今の自分ならどう対処するか、
今、周りの人からどんな手助けをもらえそうかなどを考えることも、
視野を広げる効果があると考えられます。
とはいえ、思い出すのが苦痛となるくらい辛かった逆境もあります。
その場合は、無理してその逆境について考えてはいけません。
逆境グラフ以外にもレジリエンスを高める方法を色々ご紹介しますので、
自分に合った方法を試しみてください。
(参考文献)
1.稲盛経営哲学研究センター 教育実践研究誌「RITA」
※レジリエンス研修では逆境グラフ作成が最初に行われることが多い。
効果を考えると、心理学的には妥当だと思われる。
2.PHPオンライン衆知 久世浩二氏(ポジティブ サイコロジー スクール代表)「レジリエンス」でストレス社会をサバイブ