2020-09-25
テーマ:がんと介護


友人から、健康診断で胃がんが見つかった、と連絡が入りました。

「何が何だかわからない。がんになった事がショックで何も考えられない」と。

わたしもそうでしたが、きっと不安のどまん中にいると思います。

生涯でがんになる確率は50%、2人に1人ががん患者になる、と覚えていましたが、つい先日、精神科医でベストセラー作家の樺沢紫苑先生から
最新のデータでは3人に2人ががんになるんだ」と教えてもらいました。

これ、確率は50%どころか、66%ってことになりますわねぇ。。

宝くじに当たらないかな~、と思って買い続けるよりも、がんに当たる確率のほうが圧倒的に高い(笑)、いや笑いごとじゃない。。

わたしもですが、がんになった人は
「なんで私ががんになったんだ❓なんで❓」とその原因を考え始めます。

わたしもがん宣告を受けてから、この自問自答を延々と繰り返しました。
原因を考えあぐねて、、いきついた結論はこれでした。

  • ビールの飲み過ぎだった
  • 仕事のストレスがひどかった

そしてこれが究極(笑)

  • これまでの生き方が男性的だった❗️

この意味は、
「女性性を否定してきた女性は、乳房を否定する。だから乳がんになって乳房を切り取るハメになる❗️」
という、『内海聡さん』という“トンデモ医”の持論なんです。

よく考えたら乱暴な話だわねぇ。

でも、6年前の初発の時は、自分の過去にがんを引き起こした理由が見つからないと、気持ちに折り合いがつかなかったからね。
信じてしまった。。

「がんになったのは自分の責任だったんだ」
「今までの自分の生き方が悪かったんだ」


毎日、自分を責め続けました。

がんになったおのれを、おのれが痛めつけた

ところが、米国在住のがん研究者 大須賀 覚医師のブログで驚くべき事実を知りました。

ブログには3年前の2017年5月、サイエンスに発表された人体図が載っています。

これ、女性ががんになる3つの要因を表しています。

左から「遺伝」と、「偶発/偶然の発生」と、「環境」の3つね。
赤くなっているほどその要因が強い。
で、真ん中は全身が真っ赤❗️えっ⁉️

あれ❓がんは偶然できるってこと❓

大須賀先生の説明によると、

がんがなぜできるのかというのには色々な議論がありますが、すでにたくさんのことが分かってきています。がんが発生するには、大きく分けて3つの要因が関わっています。

1つは、異常な遺伝子を親から引き継いだことで起こる遺伝的要因。

2つ目は、ヒトが生きている間に偶然にできる偶発的要因。

3つ目は、タバコやウイルス感染が原因で起こる環境要因。

大須賀先生のブログ 「がんはなぜできるのか? 患者の過去の行いが悪かったからなのか?」
https://satoru-blog.com/post-109/

ということは、、
わたしの乳がんは男っぽく生きてきたせいじゃない⁉️
偶然だったんだ❗️

大須賀先生は、この「偶発的」の意味を

細胞増殖を繰り返す際に、たまたま遺伝子異常が入ることがあり、がんの種となる細胞ができます。

https://satoru-blog.com/post-109/

遺伝子の異常、DNAのコピーミス、と言っておられる。。
た、ためしに男性も見てみよう。。

ありゃ、おんなじだ

「なんで自分ががんになったの❓」と原因を追求し続けた時間とエネルギーがもったいなかった。

もし仮に皆さんやご家族ががんに当たったら、
「なんでがんになったんだろう❓」と原因を追求しまくるのはやめて、
今やるべき事に集中しましょう。
それは、はやく治療を開始することです。
大丈夫です。
早い段階で適切な治療を受ければ、

「早期発見なら約9割が治ります」
「たとえば胃がん、大腸がん、乳がんならほぼ100%治ります」

東京大学医学部附属病院放射線准教授 中川恵一先生インタビューhttps://www.wacoal.jp/pink_ribbon/article/doctor/05.html

と、がん検診の権威、中川恵一医師のチカラ強いことばがあります。

大須賀先生のブログ 「がんはなぜできるのか? 患者の過去の行いが悪かったからなのか?」 ぜひお目通し下さい。

いつも最新の情報を発信されていて、とても勉強になります。

結論は、
もしあなたが「がん」と言われたら、
自分を責めない❗️
すみやかに治療をスタートする❗️
ですぞ


治療をしながら、元気に生きてまいりましょう

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