2020-06-09
テーマ:認知症の母のこと/要介護1

『芸能人は歯が命』のキャッチコピーで、売れまくった歯みがき粉「アパガード」。
当時、まっ白な歯で笑いかけるハンサム俳優さんに惹かれて、ちょっと高かったけど買いました。
続かなかったけど。

あれから25年が経ち、今では『高齢者は歯が命』を実感しております。

さて、これは数日前の母の歯科治療の様子です。
車の中で、歯の治療がすべてできる。
すごいねぇ。

椅子に座ったまま昇降機で上がるのね。

介護サービスを享受している母(88才)は、毎月1回、歯科医院から口腔ケアに来てもらっています。
豪快で愉快な歯科衛生士さんが、歯のチェックと、嚥下(飲み込み)のチェックをしてくれる。

いつもは、家の中で椅子に座ったままの姿勢で、所要時間は15分程度。
さっと来て、さっとやってくれる。

ちなみに介護保険の適用で、支払いは約1,700円/月になります。ご参考。

これを続けて1年が経ったある日、母が「入れ歯が痛くなってきた」と言い出した。
そういえば、数日前から食事を残すようになってた。
会話も減ってた。
そのせいだったんだ。。

歯科衛生士さんに電話したら、
「ガマンしたらいけませんよ」と言って、すぐにこの車で治療に来てくれたわけです。

使い続けた入れ歯はすり減るし、高齢になると、口元が痩せて入れ歯が合わなくなるのよ」
歯科衛生士さんは教えてくれた。

食べ物を噛むと痛いから食べなくなる ⇒栄養不足になる ⇒エネルギーが出なくなる ⇒病気がすすむ。
なんと❗️
勉強になります❗️

結局、入れ歯を作り直すことになったんだけど、古い入れ歯も調整してくれた。

ちなみに、新しい入れ歯に取り換えるまでにかかった費用は、
医療保険の適用で、合計 13,030円。ご参考。
1週間に1回の治療で、合計7回。

ぜんぶ、あの車の中でやってもらいました。
思いのほか安いんだなぁ。

去年亡くなった父も、同じ衛生士さんに来てもらっていて、そのおかげで嚥下(飲み込み)がうまくいった。
脳梗塞に加えて、末期の肺がんだったけど、亡くなる前の日までラーメンを食べたりアイスクリームを食べられた。
“口”から栄養が摂れてたんですね。

「食べられる患者は強いわよ。最後まで元気でいられるわよ」
父の主治医だった美女医がいつも繰り返し言ってらした。

最期まで父が元気でいられたのは、歯科衛生士さんの口腔ケアのおかげだった、と今でも感謝しています。

「入れ歯が合わない。痛い」って、高齢の家族から聞かされても、
「そんなの命にかかわらないからたいしたことない」と受け流す子どもさんって多いと思う。
歯医者って通うのも面倒だしね。

でも、こんなふうに在宅診療が可能だから、ぜひケアマネージャーさんにお聞きになってみてください。

たぶん、ケアマネさんからすすんで提案してくれることはないと思う。
こちらから言わないとね。

また、高齢のご家族が まだ介護サービスを受けていなければ、
このコロナの機会に「介護認定を受ける」ことをお考えになるよう、オススメします。

ひとりで生活できてはいるけど 少し介助した方がいい、という状態になっていたらOKですので。

ちなみに、7つの介護レベルでいちばん低い「要支援1」の認定を受けられる基準は、

  • 居室の掃除や身のまわりの世話の一部に何らかの介助(見守りや手助け)を必要とする。
  • 立ち上がりや片足での立位保持などの複雑な動作に何らかの支えを必要とすることがある。
  • 排泄や食事はほとんど自分ひとりでできる。

(出典先;https://www.unimat-rc.co.jp/media/support-required 介護事業会社 ㈱ユニマットリタイアメント・コミュニティ/JASDAQ上場 のサイトより)

と、こうなっています。
該当する方、多いと思うなぁ。

うちでは要介護1の母が、お医者さん、看護師さん、歯医者さんとマッサージ師に定期的に来てもらっていて、とてもとても助かっています。

本人よりも、家族が何よりも助かります❗️

遠方にお暮しのお父さまやお母さまが心配、という子どもさんは特に、ね。

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