2020-05-03
テーマ:わたしのがん治療

岡江久美子さんがコロナでお亡くなりになった原因が、
乳がんの放射線治療のあと⇒免疫が低下したから、と報道されています。

わたしも同じ治療を受けたので、ものすごく気になって情報を追っていますが、
最近では
『放射線治療で免疫は下がらない』
『照射は5分。副作用はない』

という反対意見がほとんど。

がん研有明の乳腺センター長 大野真司医師は
「乳がん手術後におこなう放射線治療がコロナ感染症の重症化を招く科学的根拠はない」

極めつけは、4/25に発表された(公社)日本放射線腫瘍学会の
「一般的な放射線治療ではからだの免疫力が大きく低下するようなことはほとんどありません」

いえいえ、そんなことはない。
甘くみたらいかん。
わたしはひどいダメージを受けて入院するはめになりましたのよ。

ヘビーメタルでハードロックな抗がん剤はどうにかこなせたのに
放射線ビームには完敗したんですぞ。

実際には、
10/4にトータル25回の放射線治療を開始してから、
14回目で足がもつれて、疲労感がひどくなり、
10/24から緊急入院しました。

残りの11回は入院しながら照射。
病院の中でも歩行器を使わないと歩けなかったもんね。


わたしはわきの下のリンパ節に8個の転移があったので、
胸と、首のつけ根の鎖骨あたりに2方向から照射。
(月)〜(金)まで毎日、それを25回。
終わるまで1ヶ月かかる。

浴びる放射線量のトータルは50グレイ。
これはヒトが一生に受けてもいい最大の放射線量にあたります。
これを1ヶ月で受けるんですから、
身体にダメージがないわけない。


照射する胸壁って肺のすぐ上。
肺にもダメージがないわけないです。

放射線科医からは、
「この先、肺炎にかかりやすいから気を付けるように」
と言われ続けてきました。

確かにそう。

放射線をあててからは、何度も気管支ぜんそくにかかり、
この吸入するステロイド剤が手放せなくなっています。

肺だけはものすごく強かったのに。

子どもの頃からスイミングクラブで毎日泳ぎまくり、
小学6年生から全国大会に出まくり、
日本選手権、オリンピック選考会、
インターハイ、インカレ、日本実業団まで
20年近くレースに出場してきたので、
ものすごく強い肺を持っていました。

10才の時の肺活量は4,000㏄。
メーターの針が振り切れるほどだったのに


放射線治療したら一発で弱くなったもんね。
しくしく。
コンコン。

だから、
「放射線治療には副作用はない。数分で終わるから問題ない」
わけはないのです。

副作用のないがん治療はないです。
放射線治療もしかり。


だから、治療を受けた患者さんは、ぜひ慎重になってください
油断なさいませぬように


わたしも気を付けます。

乳がんの放射線治療、くわしくは
東京女子医大放射線腫瘍学講座へ。
わかりやすいです。

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